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ある中学生との出会い

私がB君と出会ったのは家庭教師先でした。C君の授業を受け持った私でしたがそこに何故か彼はいました。聞いてみると二人で遊んでいたということです。私はこれでも貰ったお金の分はきっちり働く事をモットーにしているので当然のように帰らせようとしました。

しかしながらここで一緒に授業を受けたいといいます。私はいろいろな意味で驚きました。家庭教師の授業なんて受けたがる学生がいるのに驚いたのです。大抵みんな嫌々ですからね。

C君のほうを見ると今日だけ二人でやりたいのだけどダメですかといってきました。私は考えました。まだC君との信頼関係の構築中でしたので、ここで無理やり帰らせば今後の授業にいろいろ支障が起こるかもしれない。

この年代の男の子というものは変に友情に拘る自分を演出したがるものなのでそこにわざわざ触れることもないかと判断しました。

とはいえ勉強の邪魔をすれば即座にストップをかけるつもりでいました。そこまで譲歩する必要はないと判断したのです。私の心配は杞憂に終わり、何事もなく授業を終えました。

B君が帰った後私はそれとなく聞いてみると成績が上がった理由を聞かれたC君が家庭教師の事を話したそうです。私はC君に今回は許可したが親御さんは君だけのためにお金を出しているので次からは無理だといいました。C君は納得しました。

C君は無事第一志望校に合格して私はお役御免となり安堵します。1年後くらいだったでしょうか?C君から電話がかかってきました。B君が話したいということで私は驚きました。

彼は家の事情で高校にいけなかったということです。私は久しぶりにC君の家を訪ねました。授業意外で他人様の家に上がるのはとても緊張しました。

そこにC君とB君がいます。高校生活はどうか?という世間話をして彼らの出方を伺いました。そしてB君の話になりました。シングルマザーの家で育ったB君ですが、母親が中学生の頃から男性と付き合い始めたそうです。

そして義務教育を終えて役目を果たしたから結婚したいとのことでした。即ち家を出ていってほしいということでしょう。こういう空気を感じていたB君は中学卒業後働きだしました。

私は話を聞きながら、中学生の多感な時期に母親からあなたは必要ないと間接的にいわれた事は本人の中で大きな傷になっているだろうと推測しました。

とはいえ何故そんな事を接点が少ないおじさんに話すのか?よく分からなかったのも事実です。しかるべき理由がなければ自分の心の傷を他人に知ってもらおうとは思わないのではないか。

よばれた理由を聞こうと思いましたが、あえて切り出してくるのを待っていました。するとB君は私に勉強を教えてほしいというのです。B君はC君が自分とたいして変わりない成績だったにも関わらず、成績が急上昇していくのを目の当たりにしました。自分も勉強したいがやり方が分からないとのことです。

私は唸りました。働きながら勉強したいと考えている事もそうですが、友人の家庭教師だった男に勉強を教えてほしいと頼むその発想にも驚きました。

私は自分が教えられることは受験のテクニックであってそれ以外の事は無理だというと、まさに受験のための勉強がしたいということです。

なるほど彼は大学にいきたいのか……私は過去の自分を思い出しました。無粋ですが私は何故B君に大学に行きたいのか聞きました。そして彼はこの年にして驚くべき覚悟と執念を持っていると感じました。 

続く
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