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環境に悪いとはどういう事か

どうも怠惰人です。

友人に寄生獣という漫画を借りて読みました。
有名な漫画で存在自体は知っていたのですが
読むのは初めてです。

漫画の評価はとりあえず置きます。
いや置かずにまた持ちます。
面白いです、非常に面白い。
ミギーというキャラクターがあまりに魅力的です。

感情がない生物が人と接していくうちに感情を
持つという王道物ですが、ミギーの場合説得力が
段違いです。9巻の別れのシーンには感動しました。

利己と利他についての講義が作中に出てきましたが
自分の事しか考えないと公言していたミギーが
最強生物後藤との戦いの果てに
主人公のために命を捨てるという利他行動をします。

もし利己行動にミギーが徹していたとしたら最強生物
後藤と戦うという選択肢以外に
彼に恭順するという選択肢もあったはずです。


実際に戦いが終わった後、後藤はミギーを取り込みます。
後藤は脳であり、寄生獣を同居させる事は
自らのパワーアップに繋がるからでしょう。

殺戮と戦いを求める野生生物後藤にとって
ミギーは身体を構成するパーツにすぎません。

日本語を1日で覚え、寄生獣との戦いを
その頭脳で勝ち抜いてきた抜群の知能を持つミギーが
自分”だけが”生き残るために後藤への降伏、すなわち
シンイチを切り捨てるという選択肢が頭に

浮かばなかったということは考えにくいです。
その選択肢をとらずあえて勝算が薄い戦いに
身を投じたのはシンイチとの
友情を優先させたと考えられます。

ミギーはシンイチと友達として楽しい思い出が作れて
よかったといいます。死をも厭わず友情に殉じた
といえるでしょう。

もちろんミギーは現実主義者ですので最初から
死を前提に戦ってはいません。シンイチと自分の”二人”が
生き残る最良の選択を模索し結果として二人とも生き延びる
事が難しいという状況に陥ったため、自ら犠牲になり
シンイチを生かすために死を選びました。

また作中でそのミギーより頭が良いであろう田宮良子
も、生物学的には自らと関係がない赤ん坊を身を呈して
守るという利他行動を見せました。

お互い死して大事な存在を守ったわけですが、繁殖
することができない寄生獣にとっては自然な行動
のようにも見えます。

繁殖ができず、ただ共食いのような行動を繰り返す
寄生獣にとって大事な存在を見つけ命をかけて
守るというのは生きる意味として充分だからです。

その対象が寄生獣が食欲の対象としている人間
である事にひねりを感じます。

単純な本能に従うだけの虫と違い人間以上の知能を
持つ寄生獣が自ら生きる意味を探すというのは
自然の流れであり、寄生獣の中でも
屈指の頭脳を持つ田宮とミギーは
生きる意味を見つけたように感じました。


寄生獣のミギーと人間であるシンイチの異種生物が
偶然から一つの身体に同居することになり、
生きるというたった一つの共通目的のために協力すると
いうのが本筋ですが、

作者の後書きでも書いてあるように環境問題が
大きなテーマのようです。寄生獣は環境に悪い
人間を駆除する役割で生まれたというのが

作中の登場人物広川市長の考えであり、
彼の核となる思想です。人でありながら寄生獣と結託
するのもこの思想ゆえでしょう。

作者は環境を汚す愚かな人間達への警鐘の意味で
作品当初は書いていたと書いていますが、
価値観は変わっていったようです。

ミギーはいいます。

「私は恥ずかしげもなく地球のためにという
 人間が嫌いだ何故なら最初から地球は初めから
 泣きも笑いもしないからな」

「なにしろ地球で最初の生命体は
 煮えた硫化水素の中で生まれたんだそうだ」

酸素は今を生きるほとんどの生物にとってなくては
生きてゆけないものです。
森林伐採などが環境に悪いといわれているのも
彼らが光合成により酸素を作り出すのが大きな理由でしょう。

しかし硫化水素で生きる生物にとって酸素は猛毒でした。
実際光合成生物の大量発生により酸素が生成されると
当時の生物のほとんどが絶滅したそうです。

現代でいうならサリンのようなものでしょうか。
つまりこの時代の生物にとって酸素の生成は環境破壊
だったといえます、現代とは真逆ですね。

硫化水素で生きる生物は深海で細々と生きています。
酸素を利用する生物の大繁栄と比べると
大変寂しいですね。

生物によって最適な環境というのは違ってきますから
ある生物にとっては劣悪な環境でも、ある生物にとっては
最も住み心地が良い環境であるという事が起こりえます。

怠惰人である私にとって現在の極貧生活は労働環境を含めた
総合的な環境は最適であるといえますが、
姉にとって私の生活は死んだほうがましレベルだそうです。
多少……いやとてもスケールの小さな話になって
しまいましたね。

話の腰を折りましたが
すなわち全ての生物にとって環境がいいということは
ありえないということができます。

となると環境に悪いということはどういう事なのか?
ある特定の生物にとって環境が悪いという言葉は
当然成り立ちます。

赤潮という現象はありますが、
これはプランクトンの異常増殖
によるものです。異常増殖というと
マイナスのイメージがありますが
プランクトンの立場でいうと大繁栄と言えるでしょう。

赤潮は漁業被害を伴うので漁師や魚にとっては環境破壊
といえます。これも一つの現象が環境にいいか悪いか
別の角度から見ると違ってくる現象の一つです。

瀬戸内海であまりに水が綺麗になってしまったため
魚の栄養が足りなくなり漁獲量が減ったというニュース
を見ました。

健康のためなら死んでもいいという名言がありますが
環境のためなら生物が死んでもいいとなると迷言ですね
前者も充分迷言ですが、ユーモアがあるので名言としましょう。

(全ての生物にとって)環境がいいというのは成り立たない
のならば地球(全生物)のためという言葉は成り立たない。

人にとって環境がいい世界を目指すという言葉は成り立ちますので
地球のためなんて誤魔化さなくてもいいじゃないか。
環境に良い活動なんていうのは所詮利他行動して成り立たず
どこまでいっても利己行動であると
ミギーはそういいたいのでしょうか?

ミギーのような高等生物の考えを私が理解するのは難しいですが
私なりに解釈するとこうなります。

もし地球がガイア理論でいうように生きていたとしても
地球は50億歳に届こうかという年齢であり、その間
生物絶滅級の隕石落下を何度も経験しています。

そのカタストロフィは想像を絶するものでしょう。
それでも地球はビクともせず生物にとって都合のいい環境
を今でも提供してくれています。地球のためなどというと
地球は笑うかもしれません。

何故なら地球にとって酸素も窒素もサリンもただの
元素であり、地球にとって酸素が大事なんていわれても
困るんじゃないでしょうか。酸素が有益でありサリンが
有害なのは人であって地球ではないからです。

地球にとっては酸素をエネルギー源にする生物が繁栄
したほうがよいのか硫化水素をエネルギー源にする
生物が繁栄がしたほうがよいのか
どちらが望ましいのか分かりかねます。
たぶんどっちでもいいんでしょう。

広川市長の環境のためにマイカーを捨てられますか?という
台詞が作中でありました。地球温暖化防止という名目の下
アメリカ元副大統領アルバートゴアは活動していましたが

自宅で使う電力が一般家庭を遥かに凌駕している事を
指摘され非難を受けていました。
ゴアは隗より始めよという言葉は知らなかったようですね。
非常に人間らしいです。

地球温暖化の賛否については長くなるので
置いておきます、今度は持ちません。

人が住みやすい環境を維持するための活動にすぎないので
自分たちの便利な生活を捨ててまで環境活動をする
人は少ないのでしょうね。

その生物にとって都合のいい環境ということなら
現代の都会生活というのは人にとって最適な環境といえます。
ただそれを今後も維持できるかどうかという事に
不安を持っている人が多いのでしょう。

人口爆発により21世紀末までに100億人を突破するだろう
という予測はありますが、先進国の人間は今の生活を
維持するために、発展途上国の人間は生活を向上させる
ためいろいろな工夫がされるでしょう。

環境問題というのは考えれば考えるほど面白いです。


車を使わず自転車が移動手段であるといったら
環境にいいですねといわれたので、いろいろ考えました。
思いついた事を書き連ねました。

読み返してみましたが
いまいち要領を得ませんね。自分なりの筋が通った考え
を持ち昇華していきたいですね。

いうまでもないですが、私が自動車ではなく自転車を
使っているのは環境のためではなく、マネーの問題です。
チャーチル家の環境問題のためといえなくもないですけどね。


寄生獣の話に戻りますが優れた本というのは、
読み返すたびに発見があるので寄生獣は何度も読みます。
また新たな発見があるかもしれません。
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