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深夜に姉から緊急事態すぐに家に来いと呼び出される

台風が日本全国を襲い、私が住むボロアパートもその性能をいかんなく発揮してミシミシギーギーいいながら必死に耐えていました。

私は崩壊しなければどうということはないと、安眠していました。そんな時に、携帯が鳴ります。私は寝ぼけながら電話に出ました、姉です。緊急事態だからすぐに家にこいというのです。そして電話は切られました。

姉はパニックになると一方的に要件だけ伝える癖があります。しかしながら深夜に緊急事態となると尋常な話ではなく、私も冷や汗をかきました。

まず考えられるのは家族の事です。義兄が長年の超社畜マン生活のツケが来て倒れてしまったのかと推測しました。なにしろ義兄の社畜っぷりといったら尋常ではなく、義兄の社畜トークを聞くたびに私は全身を震わせたものです。

あんな生活は人間がするものではありません。義兄の精神力はともかく身体が耐えきれなくなったのか……私はそう考えました。

私は顔を洗い、着替えて自転車を出しました。姉の家に到着すると、レイちゃんだけしかいません。そして話を聞きました私はびっくりしました。私の想定とはまったく違う事が起きていたのです!!

なんと猫が逃げ出したということでした!!!猫が逃げ出した……猫が逃げだした……私は義兄が倒れた事で深夜に呼び出されたものから一転して深夜に猫が逃げ出して呼び出された独身中年男になりました。

とはいえペットは家族同然という言葉があるように、姉一家にとってはまさしく緊急事態です。姉の家にはサンルームがあるのですが、ドアが開いてしまったというのです。そこから猫達が脱走してしまったとのこと。

レイちゃんは泣きそうになっていたので、とりあえず大丈夫だと根拠なく断言しました。私は猫の知識がまったくないので猫の脱走について調べました。

そんな時に姉とメイちゃんが帰ってきます。捜索の成果は芳しくないことは顔を見れば分かりました。私は落ち着くようにいいました。人間が緊張していればもし猫を見つけたとしてもその緊張が伝わり更に逃走するかもしれないといいました。ムツゴロウさんもそういってくれるでしょう。

家の中には一匹の猫だけが残っており、一番年をとった猫です。若いもんは外にいっちまったわいといわんばかりに佇んでいました。

この猫を逃がさないようにサンルームのドアを慌てて閉めたようですが脱走猫達が帰ってこれなくなるのでこの年寄猫は部屋に閉じ込めてサンルームを開けました。

家猫は行動範囲が広くなく、脱走したとしても近所をうろついている可能性が高いと検索したサイトに書いてありました。猫は飼い主の声が判別できるらしいので優しく落ち着いた態度で呼びかけようそれぞれの猫の好物をもって手分けして探そうといいました。

私は匂いが強い食べ物のほうがいいかと考えて魚を焼いておきました。またたびも匂いが強そうなので持ちました。猫を連れ運ぶ箱も持ちました。

家に帰ってくる可能性があるためレイちゃんを残して探索です。姉達と反対方向を探す事5分程度、猫の声が聞こえてきました。
私はこの声を聴いたことがある?周囲を見ると木の上に猫がいました。

チビです。ちゃんとした名前はありますが私はチビと呼んでいます。彼女は姉の家の猫の中で唯一私のことを見下さず接する淑女です。

とはいえ懐いているかというと微妙な所であり、私はどう対処するか数秒考えました。するとチビのほうから寄ってきました。野球でいえばど真ん中のストレートであり、私は緊張しました。慌てれば逃げていくことでしょう。

私は頭をなでて調子はどうだいというふうに接しました。そして抱っこすることに成功し箱に彼女を入れました。幸先がいいスタートです。私は家に帰りチビを部屋に閉じ込めてまた探索にいきます。

姉に会って成果を聞きました。猫達が喧嘩していたとのこと。私がボスと呼んでいる生意気な猫が戦っていたそうです。姉は彼の捕獲に失敗してしましすごい勢いでどこかに逃げてしまったということでした。

とはいえ近所にいることが確定したので、悪い事ではないと姉を励ましました。姉にはこの近辺を探してもらうことにして、私は更に探索範囲を広げました。探す事数分、今度は私のほうから見つける事が出来ました。病院の駐車場の車の上で横になっています。

耳折れです。彼は耳が折れています、そして飯にはうるさい男です。キャットフードをまずそうに食べる姿に親近感を覚えます。刺身や肉をうまそうに食べる姿に嫉妬を覚えます。私は様子を伺いながら彼に近づきました。

すると立ち上がり警戒する素振りを見せました。私はこれ以上近づくと逃げ出すなと判断しました。私は耳折れに魚を出しました。
大好物であり10数匹平らげたこともあるそうです。

彼は警戒していましたが食欲には勝てず近づいてきました。そして平らげている所を強引に抱っこして箱に入れました。飯を食うのを邪魔された彼は怒っていましたが私の勝利です。

すごいじゃないか私は猫ハンターを名乗れるのではないか。家庭教師と塾で食べていけなくなったら迷い猫の捜索で食べていけるのではないか。私に新たな意味がない自信が芽生えてきました。

私は家に戻り耳折れを部屋に閉じ込めました。残り2匹です。ボスは先ほど生存を確認しました。安否不明なのはシロクロ一匹。私は初心に戻って近所を探索しました。車の下など猫が隠れそうな場所を中心に探します。

成果は芳しくなく一度家に戻ります。そんな時また喧嘩の声が聞こえてきました。私とメイちゃんがかけつけるとボスが戦っていました。相手は黒猫2匹です、仲間でしょうか?

ボスはその巨大な身体を活かして2匹相手に威嚇していました。メイちゃんはかけよろうとしましたが私は止めました。私は慎重に回りこんで黒猫2匹に近づいて追っ払いました。彼らにしても縄張りに知らないデブ猫がきたのが気に入らないのでしょう。

残ったボスは興奮しており、威嚇する声を出し続けていました。メイちゃんがそっと近づき、声をかけます。辛抱強く声をかけること数分、興奮がおさまった彼はメイちゃんに懐きだしました。寝転がり中年おやじのような腹をたぷんたぷんさせていました。

私が近づくと警戒する可能性があるため、遠巻きに見ていました。そしてメイちゃんが抱っこすることに成功してボスも捕獲されました。

残り一匹

ここまでは存外に捕獲がうまくいきましたが、ここから難航します。捜索隊は何度も出ましたがシロクロは以前行方不明であり、朝が近づいてきました。

私は保健所への連絡やポスター作りなどどうやればいいかネットで調べていました。するとサンルームに猫が入ってきました。シロクロです。何事もなかったかのようにくつろいでいます。姉がサンルームの扉を閉めました。脱走猫達は全員家に戻ってきました。
姉達は歓喜していました。私はこれで眠ることができると喜びました。

部屋に閉じ込めていた猫達を解放しました。何故かボスが他の猫を威嚇しています。黒猫達との激闘の興奮が冷めやらぬのか?
ヤクザ映画を見た後、いきがってしまうような彼の心境はそんな感じではないでしょうか。レイちゃんがだめでしょと背中をポンと叩いておさまりました。

メイちゃんが朝食を作ったので食べました。私の作る質実剛健の朝食と比べて絢爛華麗な朝食に満足しました。姉は珍しく神妙に私に礼をいっていました。珍しくといいましたが初めてではないでしょうか。

猫達は当然のように私に感謝することなく何事もなかったようにお気に入りの場所で毛づくろいなどしていました。脱走の原因ですが鍵をかけておらず台風の強風でドアが空いてしまったようです。私は姉に説教しました、反論することなく聞いていました。いつも説教されるのでとてもいい気分でした。

帰り際にボスの喧嘩相手の黒猫に会ったので迷惑かけたなと謝っておきました。そんな1日でした。
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