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離婚危機

その日は、雲ひとつない晴れた空でした。
私は朝起きて、トイレで用を足し、
手を洗い、顔を洗い、散歩して
帰宅した後にまた手を洗い、
うがいをした後に、
朝ごはんを作りました。

臨時収入が入ったのでこの日は
ご飯と納豆と味噌汁と目玉焼きと
鮭という豪勢な食事です。
私は一杯目を納豆、2杯目を目玉焼き
3杯目を鮭でご飯を食べました。

食後、お茶を飲みながら思考にふけっていると
朝の散歩中に挨拶を交わした婦人のお尻が
とても大きかったことを思い出しました。
おもむろにズボンを脱いでパンツに
手をかけた所で、電話がかかってきます。

電話の相手は姉でした。
私は早く自慰がしたいので
用件だけ手短に聞くことにします。

留守番を頼む程度の話だと思ったのですが
姉は離婚すると言い出しました。

私は驚きあわてて、脱いだパンツと
ズボンを履きなおしました。
何故ここまでスピーディーに
履きなおしたのかはいまだにわかりません。

感情的になっているわけでもなく事務的に
決まったことを淡々と話すような口調に、
私は介入する余地がないとこの時点では
観念しました。

私は離婚の理由を尋ねました、
生活のすれ違いや、価値観の違い
娘の教育方針の違いなどではないと
思ったので女性問題だなと
思いました。

予想通りです。

断定した口調と、なにより私に
離婚をするといってきている時点で
義兄の浮気の確信があるのでしょう。

姉は離婚をする気もないのに周りを
巻き込んで大騒ぎする性格ではありません。

私は消化試合の気持ちで顛末を聞きます。

義兄はどうやら風俗にはまっていたようです。
私は一筋の光明が見えてきたような気がしました。

素人女性なら介入の余地はなかったでしょうが
風俗です、風俗は私の領域です。
私は姉に改めて話そうと
いうことで電話を切ります、もはや自慰どころ
ではありませんでした。

義兄と姉の家には,リビングに私のコーナーが
あるのです、そこには私の私物と座イスが
あります、そこでメイちゃんが入れてくれた
お茶を飲みながら思う存分、怠けているのです。
私はその場所を守ろうと動きます。

義兄に電話します、社畜の義兄は普段なら
時間などとれないのでしょうが、家庭の危機です。
昼休みに時間がとれるというので、私は歯を磨き
スーツを着て、義兄の会社の近くまで自転車を
飛ばします。

いつもなら女性のお尻のチェックに余念がない
私ですが、この日はそんな余裕がありませんでした。

義兄はすでに待ち合わせ場所に来ていました。
普段、落ち着きの塊のような義兄も心なしか
動揺しているように見えます。

最寄りの喫茶店に入り
サンドイッチとコーヒーと
ケーキとビーフカレー
とオムライスを頼みます。

ちなみに全て私の注文です。
義兄とご飯を食べる時は遠慮しないと
決めているのです、義兄も何故か喜んでくれます。

軽い世間話の後すぐに本題に入ります。
離婚の原因となったやりとりを詳細に
話してくれました、自分が全面的に悪いと
しきりに反省していました、そのうえで
義兄は離婚の意思がまったくないと私にいいます。
私はこの言葉を聞き安心し、離婚阻止のために
奔走することにします。

私は姉が一度決めた事をそう簡単に
翻すような性格ではないこと
をくどいくらいに強調して、義兄にこの件は私に
任せてくれといいました。

義兄は私に申し訳ないと一言いいます。
義兄にしたら風俗にはまって離婚危機なんていう
醜態を私に知られなくなかったでしょうし
ましてや、その尻拭いをしてもらうのは
絶対に嫌だったはずです。

しかし背に腹は変えられないと思ったのでしょうか、
姉に関しては私のほうが気性と性格を知り尽くしています。
私にこの件を任せるといってくれました。

私は姉をどうすれば説得できるか、知恵を絞ります。
その結果方針が決まりました。

姉に電話して、自転車を走らせ
インターホンを押すこともなく姉の家に入ります。

私の方策はこの件は浮気ではないと主張することです。
男は浮気をする生き物であるとか、
一度くらいの浮気で離婚なんて考え直したほうがいい
という説得は、火に油を注ぐ結果となるのが
目に見えています。

幸いにして姉は風俗に対する知識など
ほとんどありません。
ソープとヘルスの違いなど分かりません。

姉は、私が言いたいことがあるなら
聞こうという態度で待ち構えていました。
ソファーに座り前置きを抜いて話します。

”義兄は浮気をしたのではない、浮気をしたわけでも
 ないのに離婚するのは馬鹿げている
 義兄がいった店は姉さんが考えているような
 場所ではない。”

私が強い口調でいうので、姉は少しひるみます。

実際、義兄はソープでばんばん腰を振っていたのですが
キャバクラに毛が生えたような所で多少H行為をした
くらいだといいます、具体的な性描写はぼかして
あくまでキャバクラ程度の店だと強調します。

そのH行為も上司に強要された結果であり、
仕事人間の義兄は上司の誘いを断りきれなかったと
感情をこめていいます。

上司に強要された話しは、
私がでっちあげたストーリーです。
義兄にあらかじめ上司の名前を聞いたのです。
説得力をつけるために、上司の普段の所業を
ことさら悪くいいます。


姉は反論しません、
姉は私と意見の齟齬があればすぐ反論をするので
説得がうまくいっていると手ごたえを感じます。

続いて私は義兄を誉めます。
義兄は定職を持っていない、
私に対して嫌な顔一つしたことがない。
いつも丁寧に笑顔で接してくれているし
娘たちの面倒を見てくれてありがとうと
常々いってくれる。
あんな人はそうはいないと力説します。

駄目な弟をもった姉のウィークポイントを
当の本人が利用して力説するのです。
思わず笑いそうになりましたが
顔の表情を必死に作ります。

続けて、経済的な話をします。

養育費をもらえても、
食べていくことはできるかもしれないが
姉1人の稼ぎでメイちゃんとレイちゃんの二人を
大学に行かせるほど稼ぐことはできないといいます。

僕達は親の稼ぎが少なかったから
大学にいけなかったんじゃないかと
涙を流しながら訴えます。

蛇足ですが、私はこの時自分は嘘泣き
することができるんだなと自分に感心します。

姉は黙って聞きながら、嗚咽を漏らしていました。

私は止めといわんばかりに、二人の娘について
再度話します。

二人は父親のことが本当に好きなのに
姉さんの"勘違い”で父親と離していいのか
それは傲慢だろうと静かに話しました。

この件を母親の我儘で父親と娘を離す
酷い母親だということにしたのです。

私は二人が悲しむ姿を想像してこの時は
本心から涙を流していたと思います。
どさくさにまぎれて、兄の浮気は姉の勘違い
と断定しています。

私はここで黙って姉の決断を待ちました。
しばらく経った後
姉は離婚をしないと私に約束します。

言質をとった私は、義兄にすぐ連絡し
説得に成功したと報告します。

義兄に余計なことは一切いわず、
申し訳ないが、ただ謝罪してください
とお願いし、義兄は了承します。

義兄はこの日定時で仕事を切り上げ
帰宅しました。

私は義兄に頼まれたので姉宅に
残っていました。
義兄は私のお願い通り姉に土下座して
すまなかったと謝罪します。

姉はその謝罪を受け入れ、この件は
無事解決します

その後、雰囲気が和らいだ所で
姉一家と焼き肉にいきます。
まだぎこちなさが残る二人を尻目に
私は1人で5人分は食べました。

次の日に体重を測ったら3キロ
増えていました、私は昨日、何を
食べたか思い出したので、この
体重増を納得しました。

そして昨日散歩中に出会った
お尻の大きい婦人の事も思い出したので
おもむろにパンツを脱ぎ自慰をして
1日中怠惰の限りを尽くしました。
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