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アイヌ人は日本にもういないのか

どうも怠惰人です。

このところ地方議員の言動、行動が何かと世間を
騒がせていますが、札幌市議がツイートした
アイヌはもういないと発言が物議を醸していました。

北海道の歴史はアイヌの歴史といってもよく、
本土の人間が、我が物顔で本格的に移住したのは、
ごく最近の事です。

先住民が移住者という武力に勝る征服者に、なすすべがなく
統治され過酷な生活を強いられるという事は、世界史に
おいて珍しくありません。

北海道も例外ではなく、池澤夏樹さんの静かな大地では
アイヌの過酷な生活が描かれています。

「あんたアイヌ勘定という言葉を知っているか?」

「アイヌと和人が取引をするときは、鮭10尾と米一升
 を交換するときに、和人が始まりといい1匹をとり
 1,2,3,と数え10までいったらお終いといい最後に
 一匹をとる。10尾といいながら12尾をとる。これが
 アイヌ勘定です」

「それはアイヌが馬鹿だから数の勘定ができないと
 いうことか?」

「そういうことだと思います」

「そうさせられたのだ。アイヌだって数の勘定はできる。
 十と十二の違いは分かる。だがな
 "そこで十と十といえば刀が出てくる"
 刀の後ろには
 松前の兵隊の鉄砲が控えている。だからしかたなく
 十二を十といったのだ」




"強い物が弱い者のものを取る。力づくで取る。それが
 世の掟というのなら、アイヌにはもう何もいうことはない"
 
"だが、もしも力の他に理(ことわり)というものが
 あるとすれば、和人がアイヌにしてきたことは、
 理に反する。没義道のきわみだ"

"もともと蝦夷の地はアイヌのものだった。いや、アイヌは
 そこが自分達のものだとさえ思っていなかった。天地は
 かぎりなく、広がり、そこに食べるものはあった。

"和人が来て住みたいといえば、わしらは住まわせた。
 天地がかぎりない以上、住みたいものは住めばいい。
 鮭を取り、鹿をとればいい"

"だが和人はもっと欲を出した。わしらが松前まで届けて
 いたのに、こちらに取るようになった。わしらを
 押しのけて産物を漁る。下働きとしてこき使う。
 女を奪う。男と女を分け、遠く隔ててアイヌが子を成さぬ
 よう謀る"

" 空や山を区切るという考えがアイヌには分からない。
 だがそういう世の中になってしまった。今はこの北海道に
 アイヌの土地は、おなさけでもらった分、小指の爪ほど
 しかない。それもみな山の奥という使いようのない
 土地ばかりだ"

「これは理か?没義道か?」

小説ですが、事実に近いのではないでしょうか。

過ぎ去った過去の歴史を現代の価値観で裁くことは
不毛になりがちです。

例えば、ユーラシア大陸の大半を征したモンゴル帝国は
征服地をこれでもかと略奪しましたが、
その事を今を生きる私たちがよくない事だと断罪しても
たいした意味はありません。

とはいえ、アイヌはいないということにはなりません。
アイヌの血を引いた人達は日本に住んでおり、先住民として
衆参で可決されています。

歴史的に複雑な経緯があるのは間違いなく、
ツイッターの140文字程度でアイヌがもういない
税金の無駄などと、軽く扱う話題ではありません。

アイヌがもういないと主張したいのならば、
論理的に明確にして、論文を
提出してもらいたいものです。

それこそたいして根拠もなく、感情的にツイートしている
だけなら、税金の無駄というのはこの地方議員に払っている
給料が無駄というものです。

政務調査費だのなんだのがあるのですから、充分時間を
かけて北海道の隅々まで調査すればいいのです。
お金をかけずとも、アイヌの歴史と民族の定義など
図書館に通えば勉強できるでしょう。

納税者に説明できませんといいますが、この議員に払っている
2000万なりの給料分の働きをしていると、アイヌの事ではなく
ご自身の事を説明してもらいたいものです。
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